御本(短編)*銀ちゃん*
□Let's eat a dream♪
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「ねぇ、千和(センナ)チャン♪」
無邪気に話しかけてくるこのヒトは私のクラスの担任の先生。
なんでもとびきりだるそうにやる私の先生。
ほんとにオカシイ私の・・・
あー・・やぱりヤメυ
『ドーシタノ。銀チャン』
「ちょっと千和(センナ)ちゃん、セリフが棒読みなんですけど」
『そ?』
今日は銀ちゃんの強引な都合で夕方からデートをねじ込まれた。
放課後になって早速、もう3日連続だけど銀ちゃん家に来たら
もうありえないコトになったとか・・・
300円あげるから誰か助けて?
さすがにいきなりさっさとお家に帰っちゃうのは
マズイってゆうかカワイソウってことで
このままここで彼をシカトだ
だけど・・・
『銀ちゃん、その目はなんですか?υホラ、鏡でよく見なさい!その無駄に輝いちゃった自分の目を!ちゃんとはっきり何回も嫌だって言ってるでしょ?私。私は今、この本で男の子の勇気と友情と・・』
「ジャンプだろ?あーあ、構ってくんねー彼女ってつまんないなー」
今日は晩飯作ってやるなんて
銀ちゃんにはめずらしいセリフが彼の下心の度合いを現していたなんて・・・
私と一緒で銀ちゃんも金欠気味らしいからそれが原因かな?
って思ってた私が
気付くわけないじゃない
銀ちゃんの背中が私の背中と合わさった
今日は銀ちゃんもかなり気が緩んでるみたい
背中の重みは好きにさせてあげて
すぐ横の窓ガラスで後ろの彼をチラ見した
散らかった髪型だなー。うん。
雨のおかげでクセがよくわかる
でも、さすがにこれ以上ガン見はできないよ?
一応、ここでは彼氏と彼女なわけだし・・・アレでしょ?
イロイロやばくなるじゃない!
『ねぇ?沖田くーん』
「ハイハイ。沖田君居ないからね?ここ。俺んちだから。つか全部声に出ちゃってたからね。千和(センナ)ちゃん。ひどいこと言ってたよ?300円あげるから撤回してくれる?』
『銀ちゃん//』
視線で銀ちゃんに謝罪の意を伝えてみる
「メシに・・すっか」