御本(短編)*総ちゃん*

□マイブルーブルーデイズ←sweetness later...
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最近私は、好きな(片思い)の人のことで特に悩んでることがある。


この年頃だから、好きな人のことで悩んじゃうなんてことよくあると思うけど・・・


噂に耳を貸しちゃうってこともよくあるでしょ?



そう・・・・重なったの。その2つが。



残念なことに、。



そういうわけでここ数日はもっぱらそのことで頭がいっぱいで


そんな態度がわかり易い私は、現在進行形で友達・・・

いやいや、担任の銀八先生に可哀相がられてるところ。


ここ、現国準備室(銀ちゃんのほぼ私的空間)で。


外が暗くなってきちゃった。



「・・・もういい加減帰れ。な?送ってやっからよ。沖田のことはアレだよ。大目に見てやれ。仕方ねぇーって、あいつだって思春期真っ盛りのただのヤローなんだからよ。んで、ナマジ顔がアレなもんだしよ?余計、据え膳食わぬは何とやらでよ、目の前のもんを“メス豚の食べ放題”〜ぐらいにしか思ってねぇーんだって。なぁ?」


『・・・ヒドイ。総悟はそんな下衆人間じゃないよ、きっと。』


「下衆までは俺も言ってないだろが。・・・ったくよー、大体そりゃただの噂だろ?あいつが女、とっかえひっかえしてるっつーの。
まだ根も葉もない噂をそんなにどうして信じちまうかねー。それよりアイツ信じてやったほうがよっぽど女上がるってもんだよ!季紅(キコ)ちゃんよ。」

『だって・・・そんなのわかってても、どうしても気になっちゃうんだもん。それが女子ってもんなのっ!悩める女子は銀ちゃんが思うほどカンタンじゃないんですっ!もう帰るっ!銀ちゃんの・・・・いい人っぽいアホっぽいイイ人っ!バカっ!たまにイイことゆうよねっ!じゃね!また明日!サヨナラ!』



がばっと椅子から立ち上がり

また、がばっとカバンを引っ掴んで

勢いよく言い捨てて準備室を出た。



(銀ちゃんゴメン。本当にわかってても・・・ダメなんだよ。)






「はぁー。大変だねー。あいつも・・・・、“アイツ”も。ったく、なにがプレイボーイだよ!あんな寒いとこで1時間も1人の女待ってくれるプレイボーイなんていないだろ。フツー。なぁー?沖田くーん。」



閉めきってる窓から校門に向かってタルく手を振ってやる。

こっちの声なんか聞こえちゃないだろーけど、合図だよ。合図。

てめーの一番カワイイメス豚ちゃんがまんまとそこへ罠にハマリに行ったぞー。

・・・っつー、とっても親切なヤツのよ。




ホーラ、返ってきやがった。

しかしアイツもタルそうに生きてんなぁー。

なんだよ、あの手の振り方はよー。

若けぇーくせに脱力しすぎじゃねーか?


・・・・ま、いっか。



「せいぜい、力抜くとこ間違わねーようにやれー。」







特に今日、これからな。


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