御本(短編)*総ちゃん*

□count…7,8 Serious×Serious
1ページ/3ページ


「今日は七夕だねィ。つうわけで夜中、部屋来なせェ。」

『……ハイ』


私が彼から本気を寄越されてから数週間。

あの告白と……あのキスと同じように相も変わらず沖田さんは私に強引で


『…でもコレ、何ですか?』


私は今まだ、勤務中で。だから隣では……


「お前ら、俺の真横で仕事サボるたぁいい度胸じゃねぇか…この書類終わったら二人まとめて介錯してやってもいいぞ?」


鬼さんがご立腹なんです。これじゃ板挟みです。


「安心してくだせェ。介錯されんのは、土方さんに変えて殺るんで。俺のが腕いいから死に際楽ですぜィ?安心してくだせェ。」

「ブチッ…誰が自分(テメェ)の命殺られそうになって安心すんだよッ!!」


『お、落ち着いて下さい、副長ッ!!スミマセン!』


抜き身は、ダメ!抜き身は!


「…チッ。大体、お前が謝るこたぁねぇだろ。…ったく、くっついたらくっついたで余計メンドクセェなお前ら。5分休憩やっから上手く使え。」


タバコに火を着けた副長。副長も一服のようだ。なんて大人な雰囲気……。

ちょっと悪いけど、チラッと、まだ副長を睨んでる沖田さんを見た。


(この人は、大違いだな(苦笑))


「ナニ見てんでィ。行くゼィ、それ持って付いて来なせェ。」


グイ…と、


『お、沖田さん!わかりましたから、ま…待って…痛いですから!』



手首を引っ張られて、副長のお部屋を退散した。


次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ