御本(短編)*総ちゃん*
□count…7,8 Serious×Serious
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「今日は七夕だねィ。つうわけで夜中、部屋来なせェ。」
『……ハイ』
私が彼から本気を寄越されてから数週間。
あの告白と……あのキスと同じように相も変わらず沖田さんは私に強引で
『…でもコレ、何ですか?』
私は今まだ、勤務中で。だから隣では……
「お前ら、俺の真横で仕事サボるたぁいい度胸じゃねぇか…この書類終わったら二人まとめて介錯してやってもいいぞ?」
鬼さんがご立腹なんです。これじゃ板挟みです。
「安心してくだせェ。介錯されんのは、土方さんに変えて殺るんで。俺のが腕いいから死に際楽ですぜィ?安心してくだせェ。」
「ブチッ…誰が自分(テメェ)の命殺られそうになって安心すんだよッ!!」
『お、落ち着いて下さい、副長ッ!!スミマセン!』
抜き身は、ダメ!抜き身は!
「…チッ。大体、お前が謝るこたぁねぇだろ。…ったく、くっついたらくっついたで余計メンドクセェなお前ら。5分休憩やっから上手く使え。」
タバコに火を着けた副長。副長も一服のようだ。なんて大人な雰囲気……。
ちょっと悪いけど、チラッと、まだ副長を睨んでる沖田さんを見た。
(この人は、大違いだな(苦笑))
「ナニ見てんでィ。行くゼィ、それ持って付いて来なせェ。」
グイ…と、
『お、沖田さん!わかりましたから、ま…待って…痛いですから!』
手首を引っ張られて、副長のお部屋を退散した。