御本(長編)*宵待ち*
□十六話《ヨイ醒め》
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オレが安寿さんに諦めを告げた翌日のこと。
夜明けは何とも無くオレたちの屯所に訪れて、
朝の清々しい気配が昨日までの各々の気持ちをリセットするかのように装ってくれていた。
それでいいと思うんだ。オレは。
どんな時でも日は皆平等に来てくれる。
さてと・・・・・
「今日はちょっと張り切って仕事しよう!!その前に飯だね!!」
安寿さんが気掛かりだから一番に…行ってみたんだ。
気重を捨ててオレは食堂に向かって。
うん。お陰様で何とか本当に色々リセットできたよ。
その後オレは、局長の部屋に安寿さんのよそってくれた朝食を持って向かったんだ。
仕事の話だよ。報告、と今後の指示を貰いに。
もう、朝食も食べて貰いながらの打ち合わせ。
中々食堂に来なかったし、こっちも忙しくなるから、時間を有効に使わないと。
それで行ったそこで
「え・・・・あーこれは…(呆)」
入ってみて目視しちゃったのは何ていうか毎度の・・・・
惨劇だった(苦笑)
「ザキ・・・・俺は生きてるかな?」