昔の

□EURO2012
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おっそいな〜、だから今日はやめようって言ったのに…



「おー、さと子、すまんすまん、遅うなってもうた。」


「もう、おっそいよ!…うわっ、何その顔!大丈夫!?」


「何がや?」


何がって、顔色悪いしくまひどいよ?

「ねぇやっぱり今日はいいよ、帰って寝なよ」


「何でやねん、行くで」
と私の手を取る

「いいよ、帰んなよ。ってか帰ってよ」
つい反射的にその手を振りほどいちゃった。あ、マズい、やっちゃった。ただでさえ鋭い目力がみるみるうちに鋭さを増す…コワイ((((;゜Д゜)))

「…お前なぁ、何さらすねん。」

ゴゴゴゴって音が聞こえるほど貴方を取り巻くオーラが違って見えますけれど?信五さん…



「だ、だって…」
ど、どうしよう。コワイよー、誰か助けて〜


「あっれー?村上くんやん〜。ぐーぜんやんなぁ」


「あぁん?」

ああ!
す、救いの神!!

「何〜、村上くんデートやの?サッカーで大変なのにお盛んやなぁ」

「お盛んって「お!大倉さんですよね!初めまして、さと子と言います!!!あの、デートじゃないんです!見てください、この顔。おかしいと思いません?顔は土色だし、目ぇ窪んでるし!寝たほうがいいと思いませんか?思いますよね!なのに信ちゃんってば人の話聞いてくれそうになくって!あの、大倉さんからも寝ろって言ってください!」


救いの神が現れたから逃してたまるかと、一気に捲し立ててしまった…
あっ、二人ともドン引きだ…

「あっ、すみませ…



「あっははははは〜。村上くんの彼女おかし〜!村上くんのこと心配なんやな〜。愛されてんなぁ村上くん。ここは彼女の言うこと聞いた方がええんやない?彼氏の顔『おかしい』言うくらい村上くんおかしく見えんのやろうから…あっはははははは。え〜な〜オレもこんな彼女ほしいなぁ」

と大きな口開けて大倉さんは大笑い。そして私の頭をぽんぽんたたいた

「…たつ、触んなや、オレんや。」
その手をはらう信五



「わあったよ。分かりました。もうええわ。帰る」

にやにやしてる大倉さんと不覚ながらほぼ涙目の私を見比べて、信五は観念したように言った

「ホントに!?よかった〜。ホント、倒れるんじゃないかって心配だったんだもん〜。もうホントがっつり寝てね〜?」
あまりに嬉しかったから、つい大倉さんの前なのに信五に抱きついてしまった


「ホンマ、ええなぁ〜こんな彼女。たまには貸してな〜?信ちゃん!」
と抱きついてる私の頭をまたぽんぽんすると、じゃあね〜と言って行ってしまった



「あー面倒くさいやつに会わせてもうた。お前、次たつ見たら逃げぇ?」
そういいながら抱きついている私の髪に顔を埋める



「大人しゅう帰って寝るから、さと子が運転したってくれ」

「うん。じゃあ、起きたら食べられるように美味しいもの作っとくね」
そう言って二人で手を繋ぎながら車に向かった
 

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