昔の
□恋愛は闘いです
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しまった、ヤられた
そう思ったときはもう遅い
重ねられた唇
抵抗する間もなく
一瞬で離れていく唇
「なっ…」
何すんの?と言いたかったけど動揺しすぎて声に出来なかった
「やって、したかってんもん。」
と悪びれるわけでもなく笑う
「なぁさと子、もう俺にしときや?アイツ想うてても望みないで?」
「そ、そんなの分かんないじゃない」
「あ〜、ムリやな、ムリムリ。せやから俺にしいや。優しくしたる。」
ムダなドヤ顔で…これは口説かれてるのでしょうか?
「…遠慮しときますから。…もう行くね」
「なんでや〜俺の方がお得やん〜」
なんていう声が背中越しに聞こえる
なんだかアホらしくなって、相手にしないで歩き出したから
ありがとう、優しいのは知ってる
いつも私の報われない想いを聞いてくれて、励ましてくれるのもわかってる
でも、ごめん、やっぱり私はあの人が好きなの
比べられないし、代わりにはならないよ
「さと子!俺も諦めへんからな!もう隠さへんで、覚悟しときや〜!!」
恥ずかしいくらいに大きい声で宣言された私。
これからどんな日々が待ってるのかは、後でのお楽しみ
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2012.8.18