Knife*

□悪い子良い子 剛×健
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雨が結構降っていた夕方。
本当は面倒くさくて行きたくない買い出しに行く。
何が好きなのかそういえばよく知らない。


なんとなく林檎と苺を買って帰った。

いつまでもこの関係を隠せ通せるとも思ってないけれど
いつかばれてしまって二人が今まで通りに過ごせなくなったとしても
俺はきっと何にも困らないんだと思う。


健さえ失わなかったら。
きっと別に全て失っても構わないと思う。



店から出た時、雨はすっかり止んでいて
俺は少し歩くのを早めて家に帰った。

林檎と苺は艶々としていて
半透明の袋からでも真っ赤に映えている。
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