Knife*

□強くなれるよ 昌×准
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「俺は別に良いんだけどね。ちょっと疲れるんだよね。」

『いやぁ岡田は本当カミセンでもしっかりしてるし頑張ってるよ。』

「・・・そうかな。坂本君にそう言われて嬉しいよ、ありがとう。」

『元気出せよっ。ちょっとミスした位、どうてっこと無いよ。』



カミセンの俺ら三人は事務所に呼ばれて怒られた。
そこにたまたま他の用事で来ていた坂本君に誘われて
ご飯にやってきていた。
俺は坂本君と二人でご飯を食べることなんてめったにないし
リーダー論を聞けてとても有意義な時間を過ごせていると思っていた。

坂本君はニコニコしながらパスタを食べていて
俺は怒られたことなんて忘れていった。話はすっかりはずんで
夜遅くになった。

俺らは結構お酒を飲んだのでタクシーを拾って帰ることになった。
車内で坂本君は寝ぼけたような声と表情で
俺を見てきてこう言った。

『剛も健も自分流ってのが強いから岡田がここでしっかり
調和性を作っていけれるようにしなくちゃな。でも大丈夫だよ。
岡田は今の今までそうやって来た。
だからいつも通り頑張ればいいんだよ・・・。』

俺は少し泣きそうになって下を向いて何回か頷いた。

「坂本君ありがとう。」

涙をこらえて坂本君の方を向いたときにはもう
すっかり夢の中だった。
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