Knife*

□アンリミット 准×井
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暑いよ、今日は何なんだよ。
春なのに汗がベタベタで楽屋に戻る。
春なのに暑いというよりは、
大量の照明器具にこの暑苦しいジャケットの衣装のせい。


俺は楽屋に戻るなり、冷蔵庫のスポーツドリンクを手に取る。
今は、カミセンだけでシーン撮影中。
坂本君と長野君はなぜか、楽屋にいなくて、
マネージャーに聞いたら二人で食事に行ったとか。
おいおい、俺を置いて行くなよ!と、慌てて長野君にメールを入れる。


「なーんで、俺を置いて行くかね。本当に。あの二人仲良しだな。
いや、俺がはぶられてるのか?なーんてな(笑)」



シーン。



誰もいない楽屋。仕方ないから、テレビを付けてぼけーと眺めていた。
すると、汗だくの体からとにかく体がベタベタで気持ちが悪い。

一回脱いでまた湿ったのを着るのも気持ち悪いかなとも思ったけど、
とにかく今がとても不愉快だから、
服を脱いでソファーに寝転んで再びテレビを見始めた。



\ガチャッ/


楽屋のドアが開いた。
俺は、んーー?って寝転んだままドアの方を覗き込む。
そこには、平然として戻ってきた岡田がいた。
しかも、
俺のこのラフパンツ&タンクトップで寝転ぶ姿を見て笑ってる。


『どこのオッサンでしょうか(笑)』

「おいおい、俺も、一応アイドルだから(笑)」
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