Knife*

□遠い日の記憶 博×健
1ページ/9ページ

あどけない笑顔、何度も見ていたのに飽きない。


甘ったるいセリフもどこか言いたくて仕方なくなる。


心はまだ子供なんだけど、


もう二人きりになると一気に大人になってて。


その時間は幸せな時間で。


いつまでもぬくもりを感じていたいと思ってしまう。


身体ももう、しっかりしているし


だけど、しなやかで色も白い。


美しくて、俺はそんな君をいつまでも離さないでいたかった。





「もしもし・・・長野です。」
(おはよう!何やってんの?)

「健?どうかしたの?今は家でテレビを見ていたよ。」
(そうなの?今ね、雑誌の撮影が終わったんだ。)

「そっか、それはお疲れ様。大変だった?」
(うん・・・。凄く長かったんだぁ。)

「うんうん、僕は久しぶりの2連休だからゆっくりしているよ。」
(いいなぁ。寂しいから遊びに行っても良い?)

「うん、おいで。待ってるよ。ご飯も作っておこうか。」
(ほんと?嬉しい!じゃあ僕はジュース持っていくね!♪)

「わかったよ、気を付けてくるんだよ。」
(はーーい♪またねーー!)





俺は冷蔵庫をあけて材料をまな板の上に置き、料理を始める。
オムライスを作ることにした。
健もオムライスが大好きで、俺もそれなりに得意だし。




「ん〜♪うまいッ!」

今日の味もバッチリ♪味見をしてみて今日の出来に感激した。
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ