Knife*
□自分で壊して 健×快
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楽屋の外にあるベンチ、これが俺と健との特等席。
健は俺の大切な彼氏さん。
もう可愛くて仕方ない。白い肌に可愛い唇。全部俺のもの。
「なぁ健、今日撮影終わったら健の家行っても良い?」
健は俺が買ってあげたオレンジジュースを飲みながら
嬉しそうに笑って頷く。もう、そういうところも大好き。
「ほんとにー?!嬉しいなぁ。俺さ、見たいDVDあるからさ
行きにどっかのレンタル屋さん寄ってから行こうよ!」
『イノッチ、ほんと嬉しそうだね♪俺といるだけで
そんなに嬉しがるとか、へんなのーおかしい人見たいだよー?』
健はケラケラ笑いながら、俺にそういう。
俺は健の頭をワシャワシャして、嫌がる顔も好きすぎて
こしょばしたり、突いたり邪魔しまくってみる。
『やめてよー!なんだよ!イノッチひどいよぉ』
「アハハハ!ごめんごめん。もう健がかわいすぎて俺、頭おかしいわ。」
『なにそれー!まるで俺が悪いみたいじゃんか!』
「えぇえ?健がこんなに可愛くて愛おしいのがわるいんだよ!
ほらほらほらーーー!!このこのこのーー!」
健に思いきり抱きついて俺は
もう今すぐ押し倒してやってしまいたくて仕方なかった。
でも、ここは職場、やらかしたらおしまいだから、
ちゃんと我慢しますよ。
しかも、俺なんてNHKの朝の顔ですから、
こんな失態しでかしたらやばいでしょ・・・。
俺はぐっとこらえて、健を眺めてはうっとりしていた。
そんな俺を健は照れつつもチラチラ見ていた。
『そんなじーーっと見ないでよ。イノッチこわーい♪』
「俺が怖いのは、今じゃないぞぉ!?夜の方がもっとこわいぞーー!」
健は呆れた顔をしつつも、
爆笑して二人でとにかくじゃれ合っていた。
すると、目の前に誰かが歩いて立ち止まって来た。
俺は健の腕を触りながら、その方をむいた。