Knife*
□大人達の余裕 昌×博
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博は少し照れていて、嬉しいなぁを連呼していた。
どこのファンの子だよってくらい喜んでいてなんか可愛らしかった。
しかもチーズをポロッと落としてあたふたしているし。
俺はいつのまにか何も口にしないで
ずっと博を見ていた。博はニコニコしながら
サラダを食べている。俺らはしばらく何も話すことなく
こんな状態が続いていた。
\コンコン/
グラタンがやっと来た。
アツアツのグラタンの真ん中に大きなハンバーグ。
しかもハンバーグの中にはチーズとミートソースが入っているとか。
俺はビールをもう一杯頼んで、アツアツのグラタンを食べ始める。
博も結構酔っていてちょっと声の大きさが上がっていた。
「俺ねぇ。X6でよかったとおもってるよ。」
『そんなことは博だけじゃなくて俺もそう思ってるから。』
「はははは(笑)なんで?」
『な、なんでって???』
「俺はね。・・・まーくんがいるからだよ?」
はい?博どうしちゃったの?酔い過ぎじゃない?
『え?俺がどうしたって?』
「聞こえないのぉ?」
『良くわかんないんだよ。』
「仕方ないなぁ・・・。だからねぇ・・・」
博はスクッと立ち上がった。
俺はえ?と茫然としてた。博はずっとニコニコしている。