Knife*

□アンリミット 准×井
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岡田は楽屋をしばらく見渡して、また俺を見る。
『あれ?坂本君と長野君は?』

「それがさーー、俺を置いてメシに行ったんだぜ!」

『そうなんだぁ。剛と健君もさどっか行ったんだよね。
まぁ聞くまでもないけどさ・・・。たぶんメシだと思うし。』

「ん?何、じゃあ今、昼休憩に入った感じ?トニセンのシーンは昼から?」

『うーん、そうじゃないかなぁ。知らないけど。』



岡田は鏡のある椅子に座って、汗ばんだ顔をタオルで拭っていた。
俺もふーん、と言ってまたテレビをぼけーと眺めていた。

しばらく何も話さずに同じ空間にいた。




『ねぇ。井ノ原君さ。』

「んー?なにー?」

『俺のお手製お弁当食べるー?』



俺は、笑いながら体を起こす。


「お前、そんな物もって来てたの?すげぇなぁ。」

『そうだよ、なんかね、最近ハマってんだよね。
しかも作りすぎてさ、結構自信あるから食べてみてよ。』



お弁当は
結構立派な内容で、煮物に、綺麗な卵焼き、
さらにピーマンの肉詰め。おにぎりも混ぜご飯でカラフル。


「すげーじゃん、岡田!じゃあ俺も一緒に食べようっと。」



俺はなんとなく岡田の隣に座った。
岡田は黙って割り箸と紙皿を差し出した。
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