四天宝寺

□こっそりと
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 朝。白石の靴箱の前で不審な行動をしている

 忍足がいた。



白「謙也?何してるん?俺の靴箱に何かようか?」

謙「し、し、白石!今日は早いねんな!」

白「あー日直やからな。・・で?何してるん?」

謙「・・・そ、そうや・・!白石の靴箱に悪戯されてへんか見に来てん!」

白「ふーん。それは、わざわざありがとさん。」

謙「い、いや・・いいんや。じゃあ、俺行くわ!」



 謙也は急いでその場を去ろうとした。



 が。白石は逃がさなかった。



白「ちょい待ち!あきらかに今考えましたっていう理由で俺が納得する訳ないやろ?」

謙「うっ・・」

白「早よ言い。俺の靴箱に何する気やったん?」

謙「・・ちゃうねん・・何も悪い事はしてへん!全部、財前が悪いねん!」

白「財前?何でアイツが出てくるんや?」



 ビュンッ



白「あ。しもた・逃がしてもうた。」

謙「スピードスターなめんなやー!」

白「・・とりあえず、財前が関係してるんやな。」


 白石は財前の教室に向かった。


白「財前。ちょっとええか?」

光「何すか?もうチャイムなりますよ。」

白「すぐすむ。自分、謙也に何言ったん?」

光「・・あーもしかして、あれっすか?そーいえば、謙也さんが失敗したって泣いてましたわ。」

白「何を失敗したんや?」

光「あの人、白石部長に手紙渡す気やったんですよ。」

白「手紙?」

光「後は本人に聞いて下さい。じゃあ、帰って下さい。」

白「あ!ちょっ!財前!」


 
 財前は容赦なく教室の扉を閉めた。



白「アイツ・・先輩って思っとらんやろ・・」




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