氷帝

□伝えたい
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 好きです、向日さん。



 日吉に告白され、2日たった。

 テスト期間だから、2日間日吉に会うことはなかった。

 少しホッとしたが

 今日から部活が始まってしまう。

 つまり、イヤでも日吉に会う。



 会って、何て言えばいいのだろう。

 侑士がいるからって言えばいいのか?

 でも、日吉はこの事を知っていて告白したと言っていた。




忍「岳人!なにしてんねん!部室の前でボーっとして。」


岳「・・何だ、侑士か。」


忍「なんとなく分かったわ。日吉の事やろ?」


岳「どうやって、顔合わしたらいいと思う?」


忍「普通にしてていいと思うで。」


岳「やっぱ、そうか。そうだよな・・」



 意をけして、部室に入ろうとしたとき



若「何やってるんですか?先輩達。」


岳「ひ、日吉!?」


忍「今のはちょっと、ビックリしたわ。
 岳人が部室に入ってくれへんねん。」


若「入らないんだったら、どいてくれませんか?邪魔です。」


岳「わ、わるい・・」



 
 日吉はそのまま、部室に入っていった。




岳「今、普通だったよな?」


忍「だから、言ったやん。」


岳「でも、なんかムカつく。俺は散々気にしてたのに。もう、返事してやんねー」


忍「岳人・・」


岳「ん?」


忍「何でもあらへん。」





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