黒子 BL 

□恋の予感
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 「あ」

 「あ」

 「どうも。高尾くん。」

 「よぉ・・何してんの?」

 「見ての通り本を選んでます」

 「いや、まぁそーだけど・・」

 「当たり前のこと聞かないで下さい」

 「やっべ・・真ちゃん並に絡みずれぇ〜」

 「緑間くんよりかはマシだと思いますけど」

 「何?ちょっとは自覚してんの?」

 「よく言われますから」

 「ふーん」

 「高尾くんこそどうしたんですか?」

 「俺?俺は真ちゃんの買い物」

 「緑間くんのですか」

 「そぅ!酷いんだぜ!アイツ。」


 
 『しまった。今日のラッキーアイテムの笑顔になれる本を忘れてきてしまったのだよ。』

 『何だよ!その本!』

 『高尾。買って来い』

 『はぁ!?何で俺なんだよ!』

 『お前がヒマそうだからだ。』

 『ヒマじゃねぇーよ!宮地さんのがヒマそうじゃん』

 『高尾、轢くぞ?つか、緑間の買出しなんてぜってぇ行かね。』

 『宮地さんもあぁ言っているのだよ。高尾、早く行ってくるのだよ。』

 『ったく、自分で行けよ!!』




 「ってことがあったわけ。」

 「緑間くんのいいなりになってる高尾くんもどうかと思います。」

 「しょーがねぇだろ!でもよ、黒子に会えたし得したわ」

 「そうですか」

 「前々からお前とはゆっくり話したいと思ってたんだよ。どう?今度、飯でも食いにいかね?」

 「考えておきます」

 「よし、じゃあ。連絡先交換しよーぜ。」

 「はい。」



 「あ、やっべ。もうこんな時間じゃん。」

 「緑間くんに怒られませんか?」

 「大丈夫だって。笑顔になれる本見つけんのに時間かかったって言えばいいんだし」

 「なら良かったです」

 「何だよー心配してくれてんの?」

 「少しだけ」

 「んだよ!その少しだけって」

 「高尾くんは緑間くんの扱いがうまいですから」

 「そー見える?」

 「はい」

 「ふーん。まぁ、んなことはいいんだよ!黒子!今日はお前と話せてまじで良かった!また、連絡するなー!」


 「はい。楽しみに待っています。」


end

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