黒子 BL 

□冷たい=照れ隠し
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 「なぁ、真ちゃん。」

 「何だ」



 おしるこを飲みながらこちらを見る俺の彼氏。



 「俺の事好き?」


 ブハッ


 「うわっ!きたねーよ!真ちゃん!」

 「きゅ、急に何を言い出すのだよ」



 動揺してたのか飲んでいたおしるこを吹いた真ちゃん。



 可愛いな



 なんて思っている俺だが不安なことはある。




 たとえば真ちゃんが好きって言ってくれないとか




 「んで、どーなのよ?」

 「好きじゃなかったら付き合っていないのだよ」

 「ははっ、だよな。つか、真ちゃん。服、大丈夫かよ?」




 ほらな?ごまかすだけ。

 そこを突っ込まない俺も俺だけど




 「大丈夫ざじゃないのだよ。替えのTシャツを・・・ない。」

 「え、Tシャツないの?」

 「昨日、使ったのを忘れていたのだよ・・」



 でもさ、キスもしてくんねーってどうよ?



 「俺の使う?」

 「何?持っているのか?」

 「あーでも、サイズ合わないか。」

 「・・かまわん。貸せ。」



 お?これはいけるんんじゃね?

 ちょっとしかけてみるか・・



 「ま、そんな甘いの溢したら着替えたいよな〜」

 「いいから早く貸すのだよ」

 「え〜どーしっよかなー?」

 「何をたくらんでいる?」

 「へへっ・・キスしてくれたら貸してやってもいーぜ?」

 「キスだと・・?」



 顔が赤くなる真ちゃん。

 ったく、何でこんな可愛いかなー



 でも、やっぱ



 「ふざけるのもいい加減にするのだよ、高尾。」

 「へいへい」



 キスはしてくんねーんだよなぁ



 ガチで不安なんだけど・・泣いていいですか?俺。




 「高尾」



 チュッ



 「し、んちゃん?」

 「お礼なのだよ」



 い、今。真ちゃんからキスしてくれたよな・・?



 「ちょー嬉しいんだけど!!真ちゃんから初めてしてくれたんじゃね?」

 「・・騒ぐな高尾」

 「うっわ〜夢に絶対出てくるわ!これ!やっべーな、真ちゃん!もう1回!!」



 今ならもう1回してもらえるかもという期待を膨らませおねだりしたが



 「調子にのるな。バカめ」



 いやいやいや!!そんな真っ赤になって言われても説得力ないんですけど!!




 「んじゃ、俺からする」


 チュッ


 「なっ」


 「やーっぱ、真ちゃんはあきねぇわ!」




 多少、冷たいとこはあるが

 それは照れてるってことに解釈したらいっか♪




end

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