黒子 BL 

□気になるカップル
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 2人きりになった黒子、緑間だが特に変わったことは何もしない。



 「黒子。ホントに何も言ってないだろうな」

 「言ってませんよ。信じてくれないんですね。」

 「そう言う訳ではないのだよ。あのバカは、そういう関連の話をするとうるさいのがさらにうるさくなるのだよ」

 「いいじゃないですか」

 「よくないのだよ。黒子、今後何か聞かれても答えるな。高尾じゃなくても。」

 「はい」

 「黒子のことは俺だけが知っていればいいのだよ」

 「え?」

 「何だ?」

 「いえ。何でもありません。あ、緑間くんここで大丈夫です。」

 「そうか・・じゃあな」

 「また会いましょう」



 黒子はさっさと歩いていく


 緑間は一瞬後ろを気にしたが、すぐに歩き出した黒子を捕まえた



 「緑間くん?」

 「・・久しぶりに会ったのに何もなしか?」

 「え?」



 チュッ



 「フン。高尾に見られたが仕方ない。じゃあな、黒子」

 「・・緑間くん!!今度の日曜日休みなんですけど空いてますか?」

 「日曜日か?・・確か何もなかったはずだ。どこか行くか?」

 「あ、僕が先に言おうとしたのに。ズルイです。」

 「お前がモタモタしてるからだ」

 「酷いです」

 「どこへ行きたい?」

 「・・それはまだ考えてません。緑間くんは?」

 「俺もまだだ。決まったら、連絡するのだよ。」

 「はい」



 今度こそ2人は別れ

 黒子は珍しく鼻歌を歌っていた。

 その様子を緑間は微笑ましく見届けたあと

 クルッと後ろを向き黒子に見せた笑顔とは反対に厳しい顔を電柱の後ろに隠れていた高尾に向けた



 「あり?バレてた?」

 「バレバレだ。全く呆れるのだよ」

 「もうちょい鍛えるわ」

 「バスケの練習をしろ」

 「つか、真ちゃんでもあんな顔するんだな」

 「俺も人間なのだから当然だ。愛おしいと思った相手にはそのような顔をする」

 「愛おしいって・・ま、黒子は可愛い顔してっけどな」

 「何!?貴様、黒子を狙って」

 「ねぇよ!!」

 「そうか。なら、いいのだよ。」

 「ふーん。真ちゃんって嫉妬深いのか」


 
 高尾は緑間に聞こえないように言いこっそりと黒子にメールしていた



end
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