桐皇

□flu
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「ただいまー」

いつもは返ってくる声が今日は返ってこない

まだ学校かと思ったがきのうの会話を思い出し先に先に帰ってるはずだと考えを訂正し家の中を探し始めた

「諏佐どこだー」

部屋を順に探し始めたが最後のひとつをのこし見つからなかった

「これで最後か」

まぁ見つからなければ電話すればいいことなのだが宮地には言い知れぬ不安があった

「諏佐ぁー」

部屋をみると諏佐が倒れてたんだ

宮地はすぐさま諏佐に駆け寄った

「諏佐大丈夫か?」

「ハッ・・ハッ・」

諏佐からは荒い息遣いしか聞こえなくて宮地が額にさわると

「熱か・・・」

宮地は諏佐を軽々と持ち上げた

少し軽くなったなと思いながらベットまで運んだ

「まったく調子悪いの黙ってて心配かけさせやがって」

宮地は諏佐の額にキスして部屋を出て行った
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