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□独裁
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独裁的な態度を取ってみたい、又は独裁者になってみたいと思った事は無いだろうか。
みんな誰しもが自分のみに服従し、情けを乞い、称え、跪く。
自分以外の人間は全て塵。
屑だ。
そんな毅然とした冷徹な態度は人々から憧れを抱かれる事はまず間違い無いと思う。
だから、弱肉強食を謳い、弱い者を貶すのだろう。
所詮、独裁者の真似事だ。
真似事は真似事に過ぎない。
下らない。醜い。馬鹿げている。
虐めをする奴も虐めをされる奴も、自傷行為を繰り返す奴も自殺をしようとする奴も。
下らない。自分がそんな事をしても世界が変わる訳じゃないのに。それを知らずに、又は知りながらも続ける奴は、愚かだと思う。人類の底辺だ。
それじゃまるで己の要求が通らず、駄々を捏ねる子供と同じ。我が儘でしかない。
生きる為?
なら自分自身の足できちんと立て。下らない言い訳なんてする暇が有ったら実行してみせてくれ。
何もしていない奴の戯れ言にしか聞こえない。
だがオレも、自分で思っているより人間だったって事なのかも知れない。
そいつらと何ら変わり無い唯の小さな弱い、空虚な人間。
だが、呉々も勘違いはしないで頂きたい。
オレは他人を傷付けたり傷付けられたりなんていないし、況してや自傷行為なんてしていない。
まぁ少なくとも、暴力という形の傷は付けた覚えが無いのは確かだった。
実際、今現在に至っては例外中の例外として。
決して、弱い者虐めでは無い事を認めて欲しい。
決して。
自分の心では、今だけは、その“弱い者虐め”を。

肯定したくはなかったのだ。
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