Devil May Cry
□守りたい
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「ダンテ…?」
私が彼の名前を呼ぶと、辺りはしんとする。
「まさか…ね」
私はため息をついて、建物の中に入る。
躊躇いながら、古びた建物を見渡す。
「マリア…」
「へっ!?」
私の名前が呼ばれ、私は振り返る。
すると、ダンテはニヤリと笑い私の口を塞いだ。
「しゃべるな」
「んっ……」
私が頷くとダンテはふと笑い、再び私の口にキスを落とす
「ダンテぇ……」
ダンテは私の首筋に痕をつけ始める。
私は彼にしがみつく----
「ダンテ…放して…?」
彼は私の言う事をお構いなしに、今度はギュッと抱き締めた。
「マリア…
俺はマリアの笑顔を守りたい---」
「ダンテ…?」
私は力強く抱くダンテの顔を伺う。
「マリアがデビルハンターになってから…笑わなくなった」
私はダンテの言葉にふっと気付く。
確かに私はデビルハンターになってから…笑わなくなった。
「マリアがデビルハンターになったのは…両親が悪魔に殺されたから」
私は只彼の言葉に頷く---