Devil May Cry
□守りたい
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私は彼の顔を見上げる---
すると、ダンテは目付きを変え、腰に手を伸ばす。
「お前等…いい所で邪魔するな!!」
ダンテは建物のドアを破り、中に侵入してきた悪魔を睨む。
「マリア、下がってろ」
ダンテは両手にエボニー&アイボリーを構え、次々と悪魔を撃っていく。
ダンテは一匹の悪魔に近付き、波乗りをするように悪魔の上に乗り、回転しながら二丁の銃を華麗に撃つ。
私は私で自分の近くに寄ってきた悪魔を撃つ。
悪魔を倒し、ダンテは私の手を引いて建物の奥に連れていく。
「ダンテ…何処に連れて行くのよ!?」
「いいから!!」
私は彼に連れられ、屋上にくる。
ダンテは私の手を放し、何処から取り出したのか、ギターを手にしていた。
「ギター?」
私が尋ねるとダンテは笑って、ギターを構える。
「そうでもないさ。」
ダンテは弦を弾くと、電気を帯た蝴蝶が舞う---
「凄いギターね…」
「…聞いてくれるか?」
私は頷いて、ダンテの側に腰を下ろす。
ダンテは私が座ったのを確認し、ギターの弦を弾く。
私達を狙った悪魔もいたけど、ダンテが悪魔に向かって蝴蝶を舞わせる---
数分後、ダンテは満足したように私の頬にキスを落とす。
「マリアの為なら何時でも弾いてやる」
「バカッッ!!!」
ダンテがキスしたお陰で、また顔が真っ赤になった。
私はそっぽを向いたが、ダンテが私を抱き絞めた。
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