Devil May Cry
□影響
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とある日ダンテは一生懸命にテレビを観ていた。
バージルは
「下らんビデオでも見ているだろう」
と呟き、朝食の準備に取りかかっている
しばらく料理をしていると、居間からダンテが何やら叫んでいる
「--------れ!--------の力!」
「…?」
よく聞き取れないので、一旦手を止め居間を除いてみた。
するとバージルに気付いたのか、ダンテはキッと目付きを変え
「今真剣なんだ!気が散るから出ていけ」
「…」
ぐいぐいとバージルの背中を押し、居間から追い出した。
バージルはなんの事やらさっぱりわからず、ため息をついてキッチンに戻る事にした
「------け-------び」
さっきより声が小さくなったので、バージルは疑問に思いながら手を動かし続けた
するとダンテは急に歓声をあげ始めた
先ほどからのダンテの奇声に少々腹をたてたバージル。側に置いてた閻魔刀を片手に居間に向かった
「ダンテ!いい加減にしろ!」
「!!!?」
いきなり入ってきたバージルにダンテはぎょっとし、恐る恐る兄の目を見つめた
「近所迷惑もいい所だ!」
バージルはそれだけ言って、鞘から剣を抜きそのままダンテの腹に突き刺した
「ぎゃあぁあああ」
騒ぐダンテに益々苛立ったバージルは、突き刺さったままの閻魔刀をぐりぐりと回し始める
「ちょ…!ヤメテ…」
尚も剣を刺し続けるバージル。
何回か回すうち、ようやく鞘に剣を収めた
「フゥ〜…どうなるか----」
「フン!」
バージルはダンテの言葉を遮り、ダンテの腹部に向けて思いきりの踵落としを落とす
「ぐぇ…っ!」
あまりの突然な事にダンテは気を失った
「チッ…使えん」
と呟いて、咄嗟に使ったベオウルフに力を込めた