過去拍手文置き場
□バイオハザード/レオン編/甘
1ページ/1ページ
バイオハザード/レオン/現代パロ/甘
レオンに誕生日を祝ってもらおう☆
「あ、レオンのアパート・・・」
今私は、レオンのアパートに来ている。
本当は外でデートするはずだったのだが、外はあいにくの雨。
元々私の家と彼のアパートとの距離は歩いて10分もかからない場所にあるのだ。
彼氏との距離が近いなんてカミサマのいたずらかな・・?
「待ってたよ」
そんな事を思っていたら、ドアが開いてレオンがニコリと笑顔で出迎えてくれた。
「ほら、ぼうっとしたら・・・風邪引くぞ?」
そう言って彼は私の手を引いて家の中に案内する。
「散らかっててごめんな?」
とかいう割には、全然綺麗な方だ。几帳面なのかな?
「わざわざコッチに来てくれてありがとな?」
「ううん。こっちにくる用事があったし。」
「コーヒー入れるから、先にシャワー浴びてこいよ。」
「じゃあ、遠慮なく借りるね?」
「バスタオルと着替えはいつもの場所に入ってるから」
彼のアパートには何度か足を運んでいるし、私物を少しだけ置かせてもらっている。
レオンも私の部屋に私物を置いているしね。
ゆっくりシャワーを浴びてから、部屋に戻ると----
レオンはテーブルにいくつかの料理を出している。
時計を見ると、まだ夕方の6時を少し過ぎたところだ。
「ちょっと早いけど、夕食にしよう」
「うん」
それから、二人で他愛な話をして・・・
食事を一通り終わらせたところで、レオンが冷蔵庫から小さなホールケーキを持って戻ってきた。
ケーキの真ん中のチョコプレートに「誕生日おめでとう」って書いてあって・・・
「誕生日おめでとう---」
「あ・・・ありがとう、レオン」
「おいおい、泣くなよ」
感動のあまり泣いちゃう私に、そっと頭を撫でてくれる彼。
「因みに、俺の手作りケーキだ。最初は上手くいかなくてさ・・・エイダやヘレナとかにアドバイス貰って、後は自分で」
私は幸せ者だ。彼に愛されてる。彼の誕生日にもちゃんと仕返ししなくっちゃ。
「あと・・・これも」
そういって私の目の前に出されたのは、小さな白い箱だ。
中身はもうわかっている。
「今まで苦労とか迷惑とか、いろいろかけてきたけど・・・やっぱりお前が隣にいてくれるだけで、俺はすごい救われた。
こんな俺だけど、よかったら結婚してください」
まっすぐな彼の瞳に、零れた涙がまた溢れてきた。
「私でよければ、喜んで---」
happy birthday!!
・
.