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□デビルメイクライ/ダンテ+ネロ編/ギャグ?
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デビルメイクライ/髭ダンテ+ネロ編/ギャグ?
ダンテは合言葉付きの依頼に出掛け、早一週間が経とうとしている。
「坊やと嬢ちゃん…上手くやってるか心配だな−−−」
ダンテは双子銃の引き金をマシンガンの如く連射する。
今回の依頼は「当たり」であり、上級悪魔がそこそこ。後の下級悪魔はおまけに過ぎない−−−
しかし、ダンテは目の前の悪魔よりも事務所兼自宅の「Devil May Cry」に残してきた、はるばるフォルトゥナからやって来て尚且つ堂々と居候している青年ネロと…もう一人の住居人の少女−−−
「Hun…,さっさと終わらせるか!」
双銃をしまい、反逆の名の剣を握りしめる−−−
一方 Devil May Cryでは…?
「ネロっ…、もう少しっ!」
「わかってるって…!あ…ッ!…あ…、」
少女とネロは何やら台所で悪戦苦闘中。
二人仲良く、作業最中のようだ−−−
「ネロ〜、ちょーだい…?」
「もう少しだから頑張れよ。……ホラ」
「んッ…!…あん!……もっと…っ」
「全く…、しょうがないな…。たっぷりやるよ…ッ!」
最早台所はめちゃくちゃ。
そこら辺にボウルや粉、材料がごろごろと転がっている。
「出来た…っ!」
「おい…」
「んー?」
ネロが少女の頬っぺたに付いたクリームを舐めとった−−−と、同時だった。
「待てッ!坊や!」
いきなりダンテが割り込み、少女とネロをベリッ!と引き離し…ダンテはそのまま少女を自分の胸の中に納める。
「ちぇ。…せっかくイイトコだったのに−−−」
「な・に・が!イイトコなんだ?さっきからやり取り聞いてりゃ、R18指定じゃねぇかッ!」
「ふふふ〜、ネロとっても美味しいかったよ〜」
「だろ?キリエから教えて貰ったかいがあるな♪」
「なにッ!??」
ダンテは驚いて、少女を離し…ネロの胸元を力強く掴んだ。
突然の出来事にネロは息苦しそうだ。
「ダンテ止めて!ネロが死んじゃうよ!」
「おっさん…、苦し…」
ダンテの怒りは収まらず、徐々に力を込めている。
少女はダンテのコートの裾を精一杯引っ張るが、効果はあまりないようだ−−−
すると、少女は一つ思い出して急いで冷蔵庫にしまったモノを取りに駆け足で向かった。
「おっさん…ッ!ギブギブ!」
「骨が無くならないように砕いてやろうか?」
いよいよダンテがネロの首を締めようとした時だ−−−
つん、と香る甘い匂いがダンテの鼻を擽る−−−
「ダンテっ!見てみてっ!♪」
少女と共に現れたのは…大きないちごのホールケーキだった。
ダンテの大好きないちごがたくさん盛り付けられている。
自分の好物を目の前に、怒りを忘れ…ネロを手放し少女の傍に近付く。
後ろでネロが大きく深呼吸している。
「えへへ〜、ダンテに喜んで欲しいからネロと一緒に頑張ったんだ〜」
「俺の為…に?」
「うん!」
ダンテはぽかんとしているが、少女はニコニコと笑みを浮かべている。
ダンテはそのままホールケーキに手を伸ばし、指でクリームを舐めとる。
「どう?美味しい…?」
ダンテは無言で指を進める。
少女はドキドキしながらダンテの様子を伺っている。
後ろでネロは右腕をさすっている様子。
「……Baby、」
「んー?」
ダンテは少女の唇に触れるだけの優しいキスを送った。
そんな様子を見たネロは呆然としている。
「だんてぇ…はずかし…っ///」
「照れるBabyも可愛いな。ケーキは旨かったぞ?…丁度いい甘さで、クリームがしつこくない。スポンジは固すぎず、柔らかすぎず…トッピングのイチゴもいい感じのスィートだ。まさに俺好みの味だった。…ありがとな」
ダンテは少女の頭を優しくポンポンと撫でてやる。少女は照れながらも、満足した笑みを浮かべていた。
しかし。この場に相応しくない雰囲気のネロだけは違っていた。
「おっさん…」
「なんだ?坊や……Babyとの邪魔しないでくれないか?」
「Catch This!」
ネロは悪魔の右腕に渾身の力を込めたバスターを、至近距離でダンテにお見舞いした。
鈍い音と共にダンテは床に倒れ込んだ。
「ダンテ!」
「心配いらないって!おっさんはこれくらいじゃ死ぬタマじゃない。……それより、ケーキ食べないか?お腹空いただろ?」
「うん!お腹空いた〜」
「じゃ、俺の部屋でケーキプレイしながら食べようか……ケーキ持って」
「わかった〜!」
「待て坊やッ!」
「なんだよ?おっさん…」
少女がこの場を去ってから、ダンテはもぞもぞと重い身体を起こし、ネロを睨みつける。
「Babyに手ェ出すなよ?あの子はまだ純粋でピュアな−−−」
「悪いけどおっさん…俺とあの子は一線を越えてる関係にあるから」
「な…っ!なにぃいいぃいッ!」
ダンテはショックで気を失い、ネロは意地悪な笑みを浮かべている。
「なんてな。おっさん単純過ぎ。……さて、Honeyを一つ残らず頂きますっ!」
ネロはニヤニヤしながら、自室で待つ少女に早足で向かって行った。
end.
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