Offer
□affection
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とある日、S.C.S.Sにお客が来た。
彼は白衣に黒いサングラスをかけている。白衣の男は受付に行き、何か話しているようだ。
ふと、此方に視線を移す。俺に気付き、此方に寄ってくる。
---カツン、カツン
靴の音が鳴り響く。
そして、俺に近付いた。
「ユキはいないか?」
サングラスを上にあげて、俺の顔を覗き込む。
「ユキなら、外出してる。」
それを聞いた男は頷いて、
「また後日ユキに会いに行くと伝えてくれ。」
俺はとっさに男の袖を引っ張る。
「待てよ。アンタ名前は?」
すると、白衣の男は笑って、
「アルバート・ウェスカー。
君は?」
自然と袖を掴んだ手が弱くなる。
「フレッド・C・ケネディ」
「そうか。」
白衣の男は名前を聞いて、満足したように出て行った。
俺は不思議な顔をして、ウェスカーを見送った。