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□Do nothing
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バージルは深いため息を落とし、ダンテを見上げる
「確かに半人半魔だ---」
「だろう!?絶対おかしいって!!!」
ぴくぴくと猫耳を動かしながら、ダンテは必死にバージルに告げる
しかしその行為も虚しく---
「諦めろ」
がっくし肩を落とすダンテ
その様子が可愛いかったのかふと笑みを溢すバージル
「意外に可愛いな---」
「意外ってなんだよ〜…」
ダンテはぷうっと頬を膨らます
「なんでこうなったんだッッ!!!」
空に吼えるダンテ
その叫びは虚しく終わる
ダンテは諦めたのか、バージルにふと視線を移す
「バージル…可愛いなウサギって」
「貴様よりはマシだろう」
またため息をつくバージル
ダンテはぴくぴく動くバージルのウサギ耳を見つめる
「なぁ…ウサギ耳触ってもいいか?」
「は…?
ウサギは耳が急所だ。学習しろ」
日本刀を向けられ、冷や汗をかくダンテ
「なら…ウサギの尻尾ならいいだろ?」
バージルはカチンときたらしく、喉元に剣先を向ける
「冗談はやめろ…」
「ちぇ…」
剣を納めた瞬間を見逃さず、バージルに抱きつく