パラレル
□エピローグV/・
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クラブ
「へぇ・・・。大変だねぇ、跡部も。」
ブン太は、ケーキを口に運びながら言った。
幸村の部屋で、紅茶とケーキを食べながら、雑談中の4人。
「薫ちゃんか…。名前は、まぁかわええやん。」
忍足は、足を組み直して、ダージリンを二口飲んだ。
「かなりの努力家みたいだね。学園の先生からの評判もいいから、馴染みやすい
と思うよ。」
幸村は、再度ファイルを読み、そう答える。
「んふっ。僕はすっかり調査済みですよ。」
観月は、癖のある髪に指を絡ませ、紅茶を飲む。
「彼の魔法は、かなり稀有な能力を持っているんです。」
「お前が言うのなら、なかなか上等みたいだな。」
ブン太は、ケーキの上に乗っているイチゴを、上に投げて、口でキャッチした。
「まあ、少々争いが耐えないと思いますがね…。」
観月は、意味ありげに微笑んだ――――。