パラレル

□エピローグW中編1
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乗り込んだボックスの中は、蝋燭の焔がちらほらと揺らめき、辺りを仄かに照らしていた。


Tranp Knight


中の広さは、軽く20人が過ごせるほどの広さで、これまた大きな窓の側に置いてあるソファには、漆黒のマントを纏った青年が二人、その向かい側には、黄色いマントを纏った青年が、一人座っていた。寝ているのであろう、彼は静かにうつむいていた。

「あれ、新入りさん?」

三人がどこに座ろうか迷っていると、漆黒のマントの一人が、話しかけてきた。
茶色の髪を、左側に分けて下ろしている青年は、自分が座っていた席を、親指で指差して、座るよう勧める。

「俺、不動峰の神尾アキラってんだ!…あっちに座ってるのは、伊武深司。よろしくな!!」

三人が座ったのを見計らうと、――右から順に、桃城、海堂、越前――そう自己紹介をした。

「俺、青学の桃城武。こっちこそ、ヨロシク!!」

「……海堂薫、だ。」

「越前リョーマ。……、で、向かいに座ってるのは?」

越前は意味ありげに聞いた。



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