パラレル

□エピローグ T
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「そう言えば、今年の卒業生の中に、俺達よりも一つ下の学年がいるらしいぜ。」

桃城は、ベッドから足を投げ出し、暇そうにして、なんかんだ言って手伝ってくれている海堂に言う。そうすると、テメェ人に手伝わせといて、何口動かしてンだ!!と言いそうな目で、桃城を睨む。それをいつも通りスルーすると、更に続けた。

「越前リョーマって言うんだけどよ、王宮騎士団の推薦が決まってるってさ。」

ピクッ 今まで無反応だった海堂は、‘王宮騎士団’と言う言葉に反応した。

王宮騎士団・・・それは、この国(K,T国)を守る若き精鋭逹が集う場所。過去に、自分の尊敬する先輩逹の何人かがそこに入り、今では6つある団の団長を担っている人もいる。

騎士団に入って、自分を磨きたいーーー海堂は、常日頃からそう思っていた。 だから、今回の卒業試験も1ヶ月以上も前から勉強し始めたのだ。
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