パラレル

□エピローグU 前編
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「ところで、桃城。」

「ん?」

「俺が寝てる間、何してたんだ?」

高くなった月が、学園全体を包み込む。

長い螺旋階段を降りながら、海堂は聞く。

「ん?・・・ほら、さっき話した噂あったろ?それを確かめに行ってたんだよ。」

「さっきの・・・?ああ、あの、一学年スキップしたって奴か・・・。・・・どんなのだった?」

「くそナマイキな奴だったよ。」

桃城はマントの隠れたところから、小型のナイフを取り出した。

「・・・試したのか・・・?」

好奇心が入り交じった声で、海堂は訪ねると、彼はうなずいた。

「嫌な奴だったぜ・・・。」

そう言って、海堂にことの次第を話始めた―――――。
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