パラレル

□エピローグU 前編
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一体、どんな奴が一学年スキップし、自分達と一緒に卒業したのか・・・桃城は、かなり気になり、故に、行動を起こしたのであった。

7年生(桃城、海堂は8年生)の寮は、すぐ下の階だから、普通に行くことができる。
階段を一段抜かしで降りていき、最後は一気に四段をジャンプして、無事着地。

静かに、7年生の廊下を歩いていく。外出禁止のためか、辺りを見渡しても、誰もいなかった。シーンとした廊下を、蝋燭の仄かな光が照らす。月光が、回廊のステンドグラスを通して、不思議な色を導いていた。

「・・・っと、越前だからE・・・E・・・。・・・おっ、あった!!」

扉に越前とだけ書かれたプレートが駆けられており、彼と同室の者がいないと物語っていた。

コンコン 扉をノックする音が、静かすぎる廊下に木霊する。

少しの間待っていると、扉の鍵を開ける音がした。

「・・・誰?」
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