パラレル
□エピローグU 後編
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なんと、先程はただ壁に刺さっただけのナイフが、今度は方向転換し、越前を襲う。
「…ヤな攻撃。」
八本のうちの、三本に集中し、こちらに来たときに、叩き砕く。
しかし、また新たなナイフを投げ迫ってくる桃城のナイフにしびれを切らし、苛々しげに叫んだ。
「ドライブB!!」
“鈍色地獄”が、突如紅蓮の焔に包まれた。そして、其れを桃城に向けて振るう。すると、それが焔の魂(たま)となって、真っ直ぐに相手に向かって突き進む。
マントの下に隠してあるナイフを取り、八本に揃えると、間髪入れず、こう叫んだ。
「ッ……、ジャック・ナイフ!!」
ギュンッ ナイフが突如、二倍以上に巨大化し、越前の放った、焔の魂に突っ込んでいく。
ドゴンッ パリンッ