短編

□言葉の中の真実
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「ありがとうございます!」

差し入れのミックスオレを両手いっぱいに受け取り、少し困った顔をしながらもクリスはにっこりと笑い私にお礼を言った。

ああ、やっぱりクリスはいい子だ…!


「シルバーも来てくれてありがとう。」

「ああ。」

「さっそくなんだけど、渡した資料は読んでくれた?」

「一通り目を通した。」

「じゃあ、このポケモンなんだけど…」


「ふわーぁ!」

2人のやりとりを聞いていたら、盛大なあくびがでた。


「「……。」」

「あ、ごめんごめん。私外の空気吸ってくるから二人は続けて。」


そう言って、ポケモンセンターを出る。



正直二人の会話はさっぱり分からない。

だって私、頭使うの嫌いだし?


たぶん私はレッドとかゴールドとかと同じタイプなんだよ、うん。

考えるよりまず行動ってやつ。



「てゆーか、眠…。」

そういえば一昨日はオーキド博士から買い出し頼まれて、コガネまで1日かけて往復してきたし、
昨日はセキエイ高原にいってポケモン協会からの資料をグリーンに届けにいったし…

よくよく考えればまともに寝てないじゃん、私。

寝たとしても4時間程度?


頼られるのは好きだけど、皆人使いが荒いんだから…。


なんか今になって眠気が襲ってきたぞ。


私はポケモンセンターの壁にもたれかかる。

そして力が抜けてそのままズルズルとしゃがみこんだ。


眠い……。

いや、でもこんなところで寝るわけには…。



「おい。」

ウトウトしかけていたら後ろから声がした。


「んあ?シルバー、終わったの?早いね。」

「まだだ。お前、顔色悪いぞ?」


シルバーは私の顔を不思議そうに見下ろす。


「ああ…気にしないで。ただの寝不足。」

「じゃあ帰って寝ろ。」

「ううん。シルバー送らなきゃいけないから待ってる。」

「俺はいいから、はやく「なーに?シルバー。私のこと、心配してくれてるの?」


私はイタズラなえみを向けてやった。

「なっ…!?」









気にしてなんかない
(そんな調子悪そうだと普通気になる)



てゆーか眠いから早く用事終わらせてほしい
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