(ナル夢)
□過去
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深い森のなか。
音もなく何十人もの人が倒れ
もの言わぬ物になっていく
その中心に二人
まだ若い者がたっていた。
「本当つまんねぇ。せっかく俺がでてきてやったんだからもっと頑張って欲しかったね。」
そう言い面を外した男の名は蒼嗣。
暗部総体長を務める木の葉最強の忍び
蒼い髪に水色の目をしたとても美しい男だった。
反り血がついた姿でとても妖艶な笑みを浮かべるさまは
この世のものとも思えないものだ。
「無事に終わったんですから文句は言わないで下さい。」
もう一人が面を外しながら言う。
この男名を漆輝と言い
暗部副総体長
髪は肩より長く黒くひかり
切れ長の目は男を引き立たせている。
「だって張り合いねぇぢゃん。
本当この世はつまんねぇ。」
顔は笑っていたが寂しげな声だった。
「 ナルト…」
漆輝は心配さをにじませ呟いた。
「よし!帰るかシカマル。」
そう言い蒼嗣は駆け出した。