‐SURVIVE‐
□第1章
1ページ/6ページ
リリリリリリリリッ!!!
バシッ!!!!
『ん〜………ん……………ん?……んんッ!!!?』
鳴り響く目覚ましをチョップで止める男。
最初は瞼が10分の1ほども上がっていなかったが、時計の時間を確認するほどに…開眼。
『やっばい!!!遅刻だぁぁぁあああ!!!!!』
喚き声のような叫びを上げながら布団から離脱。
適当に身仕度を済まし…オレンジ色のメットを被り、外に停めていた愛車の赤いスクーターに跨る。
『絶対遅刻だよ…これ。
今日こそは流石に、編集長も許してくれないだろうなぁ…(汗)』
会社に着いても、待っているのはきっと地獄。
それでも男は行かなければならなかった。
仕事とはそういうもの。
溜め息と悪態を吐きながら、バイクを走らせる。
彼の名は「城戸真司」
この世界が修正(リセット)される以前は
「仮面ライダー龍騎」として闘っていた者だ。
勿論、今の彼にはそんな記憶は無い。
神崎士郎の償いにより…リセットされた世界に
「仮面ライダー」など存在しないのだ。
今の彼は…OREジャーナルに勤める記者(の卵)にすぎない。
未来が変わる
その前までは…