‐SURVIVE‐

□第1章
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『しーんじぃくぅん…』



仕事を始める前に、真司には「お約束」とも言える大久保編集長の説教が待っていた…。

ほぼ毎日遅刻し、取材の度に問題を持ってくるのだから…仕方ないと言えば仕方ない。



大久保大介
『お前ってヤツはぁ!!!
職場を学校と勘違いしてんじゃねぇだろなぁ!?
んぅ!?真司ぃッ!!』


城戸真司
『あははッ…すみません…編集長(苦笑)』


島田奈々子
『真司君。今月の給料も、大幅カット確実ですねぇ…(笑)』


不気味な笑みの恐ろしい島田。
問題を起こす以前に、真司の給料は彼女の気分によって変動する場合も…


城戸真司
『えっ!?いや…それだけは勘弁…』


大久保大介
『問題児が文句ぬかすなよなァア!!?』


浅野めぐみ
『だいじょうぶよ、城戸君!遅刻なんて大した問題じゃなーいない♪』


城戸真司
『えっ…いや…それフォローになってないよ…』

大久保大介
『めぐみぃ!!お前も真司と張り合うぐらい遅刻常習犯だろうがぁ!!』


新米の天然マイペースな浅野は、大久保に何度注意されても気にしていない。

彼女の図太い精神も素晴らしいが、クビにしない大久保の人の良さもまた素晴らしい…。




大久保大介
『…ったく、お前らは。
もうそろそろ…令子みたいにバリバリ仕事こなしてくれよぉ…。』


城戸真司
『あれ?そういえば…令子さんは?』


大久保大介
『取材に決まってんだろッ!!暇してるのはお前だけなんだよッ!!!』


言ってゲンコツを喰らわせる大久保…。
そんな編集長もよく暇していることは、知ってても突っ込んではいけない…。
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