駄文3

□悲しく切ない恋の歌
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【悲しく切ない恋の歌】










歌が聞こえる

誰かの歌声

紡がれるメロディーは何処か寂しい

それは悲しく切ない恋の歌

儚く消えそうなその歌に

僕は耳を傾ける

切ないのに聞き入ってしまうメロディー

歌う誰かのその声も

何処か切なくて泣き出しそうな

小さな小さな呟き声

僕も思わず泣きたくなった

涙が自然と溢れてくる

悲しく切ない旋律が

僕の心に響いてくる

途端思い出す悲しみと切なさの記憶

楽しい想い出は

ある日突然切ない想い出に変わる

それを僕は身を持って知っている

日常はどれ程脆く儚いものか

誰かの歌声はだんだん聞こえにくくなる

涙声が混じり始める

誰かもきっと

何か悲しい事があったのだろう

僕は歩き出す 声の聞こえる方へ

少し また少しと近づいていく

いたのは一人の少女

僕は少女に問いかける

『良ければ僕も一緒に歌わせて』

僕は少女と二人で歌う

悲しく切ない恋の歌を




fin.
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