小説部屋

□優しきLIAR
1ページ/5ページ

「う〜、寒っ…。なんだよいきなり冬かよ。」

深夜―
そう呟きながら男部屋に入って来たのは、今日の夜番のウソップだった。
先程までは確かに暑い位の気候だったのに、急激に冷え込んで来たため、毛布を取りに見張り台から降りてきたのだ。

このグランドラインの気候はいつだって気まぐれだ。

「毛布、毛布〜っと。」
「……で。……いで…。」
「うぉ!!…っと。だ…誰だぁっ!?」

不意に背中から声が聞こえ、ウソップはビビりながら声をかけた。
本人は思い切り大声で尋ねたつもりだが、その声は…
かなりか細かった。

「…行かないで…ドクター…。」
「…なんだ。またお前か。」



→next
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ