小説部屋

□私がいるよ
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今日のメリー号は静かだった。

ログポースの示した島に上陸したばかりの麦わら一行。
とても小さな島ではあったが、活気のある市場があり、サンジとウソップは大喜びで仕込みに出掛けた。
ロビンも本屋へ行ったばかり。

島の半分は森が広がり、小遣いをもらえず肉を買えないルフィは探検に行き、ゾロはトレーニングと称し、同じく森の中。
果たしてまともに帰れるのかどうか疑わしい。

かくして船には海図作成中のナミと、ランブルボール製作中のチョッパーだけなのであった。


「ふぅ…やっと10個出来たゾ♪」

目標の数だけ作り終えたチョッパーは、一息ついて倉庫を見渡した。
樽の上にある花に目が止まる。
先日、ロビンが島で摘んできた花だ。
花の名前はわからないが、白くてかわいらしいその花は、見ているだけで穏やかな気分にさせてくれる。

―ロビンは花が好きだなァ…。そう言えば、あの時も―

チョッパーは以前停泊した島を思い出していた。



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