小説部屋

□始まりの日
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「うわぁ〜〜〜〜〜〜ん!!!!」


ただごとではないルフィの泣き声が聞こえて、マキノはハッとした。

山賊にさらわれたルフィをシャンクスが探しに行き、

「船長さんならきっと助けてくれる。大丈夫。」

そう自分に言い聞かせて、やがて戻る筈の二人の為に、『PARTY'S BAR』で飲み物などを用意していた。

しかし今の、これまでに聞いたこともない、悲痛なルフィの泣き声は?

慌ててBARの扉を開き、外へと飛び出した。


既に多くの人が泣き声を中心に集まっていた。
とりわけ赤髪海賊団の皆が慌てふためいている。

「早く船医呼んでこい!!」
「とりあえず止血だ!!誰か縛るものないか!!」

ルフィが大怪我?

一気に顔が青ざめた。
輪の中心に向かって走り出す。

「ルフィ!!」
「おぉ、マキノさん。」

そこにはいつもと変わらない笑顔のシャンクスがいた。

ルフィはシャンクスにしがみついて泣きまくっている。

「いいところに来てくれた。コイツを頼むよ。全く泣き虫で困る。」
「だって…だって…。」

ルフィは何かを言おうとしてるが、声にならない。



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