小説部屋

□理屈じゃないもの
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戻ってきたロビンとウソップ。
そして船大工のフランキーと新しい船「サウザンド・サニー号」を迎えた麦わら海賊団。

海軍中将であるルフィのじいちゃんを振り切った後、祝宴が賑やかに催された。

ウソップとフランキーが肩を組みながら歌い始め、チョッパーやルフィがそれにあわせて陽気に踊る。
おなじみの鼻わりばしも登場し、船上からは笑い声が絶えることがなかった。

「よ〜、ゾロ。飲んでるか〜?」

ひたすら杯を重ねるゾロの元に、騒ぎつくしたルフィがやってきた。

「当然だろ。こういう時でなきゃ、思い切り飲めねェからな。」

普段の酒量はサンジによって厳しく管理されている。
その制限がなくなる宴は、酒好きのゾロにとって至福の時だ。

「そりゃそうだ。ししし。よいしょっと。」

ルフィもさすがに多少疲れたのか、そう言いながらゾロの横にどっかりと座り込んだ。

「な、ゾロ。コビーと…誰だっけ?ま、いいか。コビーたちに会うなんてびっくりしたな〜。」
「そうだな。」
「コビーなんてぜい肉だるだるだったくせに、ハトのヤツたちと同じ移動まで出来るようになってたんだ。頑張ったんだろうな〜。最初は根性なしだと思ってたけど、やっぱしやるときはやる男だったな。」

かつての友も、今では敵となった。
にもかかわらず、ルフィはコビーの成長が本当に嬉しいらしい。

「それに、あの時はゾロとおれしかいなかったのにな。仲間増えて良かったよな。」
「まぁ、あのままおれたちだけだったら、グランドラインにも入れていないだろうな。」
「ゾロ迷子得意だもんな。うひゃひゃひゃひゃ!!」
「てめェに他人のことが言えるのかよっ!」



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