小説部屋

□受け継がれるもの
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「…とても…素敵な人ね。」

「うん。…ベルメールさんには感謝してもしきれない。…なのに…。」

ナミは今にも泣き出しそうな顔をしている。
思い出してしまったからではなさそうだ。

「どうしたの?」
「私…ベルメールさんから、何も受け継げていないの…。あのソースくらいしか私には、真似出来ない。…あんなに大好きなベルメールさんなのに。私…ベルメールさんの娘なのに…。」

そう言ったままうつむくナミ。


―沈黙を破ったのはロビンだった。

ロビンはふと立ち上がり、口を開いた。




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