小説部屋
□受け継がれるもの
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「…ミス・ダブルフィンガーはね…」
「え?」
思いもよらない名前が出てきたので、ナミは驚いた顔をしている。
「MR.1のパートナーには彼女しかいないとクロコダイルは即決したわ。彼女の能力はそれだけ優れていた。彼女の能力を目のあたりにした者はそれだけで脅えてしまい、戦うことすら出来なくなったわ。」
ロビンは室内をゆっくり歩きながら語り続けた。
ナミはロビンの言いたいことが何なのか、よく分からないといった表情を浮かべている。
「その彼女をあなたは倒した。怖かったはずよ。敵うわけないと思ったはずよ。なぜ、あなたは勝てたのかしら?」
思いもよらぬ質問にナミは戸惑った。
「なぜって…あの時はもう無我夢中だったし…」
「私にもわからなかった。なぜ彼女が負けたのか。なぜあなたが勝てたのか。…でも、今のあなたの話を聞いてその謎が解けたわ。」
「え…?」
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