小説部屋

□優しきLIAR
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「…ん…何だ、ウソップ!?…ナンダ??ナンダァ??」

突然の振動に目を覚ましたチョッパーは、戸惑いながらそう尋ねたが、ウソップはおかまいなし。
そのまま一気に見張り台まで昇りきってしまった。

「なんだョ?!一体どうしたっていうんだョ、ウソップ??」
「ワリイ、ワリイ。急に寒くなったもんでよ。」
「オレはカイロかよっ!!」

そう叫びながらチョッパーは、自分の目から涙がこぼれていたことに気付き、慌てて後ろを向いた。
ウソップに気付かれないようにと祈りながら、グイッと拭う。

「まぁまぁ、チョッパーそう怒るなよ。」

そんなチョッパーの行為はもちろんバレバレだったが、ウソップは気付かないフリをしたままこう続けた。

「お礼にオレ様のとっておきの話をしてやるから。」
「とっておき?」

気付かれなかったことに少し安心したのか、チョッパーは振り返る。

元々ウソップの話が大好きなチョッパーだ。
その瞳はもうキラキラと輝き始めている。

「あぁ、コイツはまだ他のクルーは誰も知らねぇ。お前だけに教えてやる、超とっておきの話だ。」
「ナンダ?どんな話だ!?」


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