小説部屋
□優しきLIAR
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―ホントにコイツは素直だよなぁ。
ウソップは兄のような気持ちで優しくチョッパーを見つめ、話を続けた。
「…オレ様に8000人の部下がいる事は知ってるな?」
「うん。…見たことねェけど。」
「アイツラはオレが合図しない限り、出てこないようになってるからな。」
「そうだったのかァ。スッゲェ…。」
「こんなこと位で驚くのは早いぜ?今日はオレ様がいかにして8000人もの部下を持つことになったのか、その冒険譚を語ってやろう。」
「本当かァ〜ッ?!」
「あぁ。…本当だとも。よぉく聞いとけよ。…ふぅ、やっぱり寒いな。チョッパーこっち来いよ。」
「うん♪」
ウソップはチョッパーを抱えるように座り込み、一枚の毛布に二人してくるまった。
「はぁ…やっぱあったけぇな。」
「ウソップ、早く!!話してくれョ。」
「よぉし、それじゃ最初の部下との出会いからな。」
―それからウソップは延々と話し続けた。
おつきさまだけがそんな二人を
ニコニコと見つめていた…
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