小説部屋

□また会う日まで
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「ね、ビビ?」
「…あ、ごめんなさい。私今日は少しおかしいですよね。」
「この砂漠にもし、1ベリー金貨落としたら、探すの大変そうよねぇ〜。」
「は!?」

いきなり何を言い出したのかとナミの顔を見ると、彼女はおかしいほど真剣な顔をしている。

砂漠の中の1ベリー?
そんなのとても見付けられそうにない。
しかしナミは“これは大問題”といった顔をしている。

「やだ…ナミさんったら、いきなり何を…しかもそんな真剣な顔で悩まなくても…あははっ。」
「何よ、ビビったら。笑わなくてもいいじゃない。1ベリーを笑うものは1ベリーに泣くのよ?」
「それはそうかも知れませんけど…ナミさんらしいですね。」

ビビはまだ笑いを堪えきれず、ナミに背を向け、クスクス笑っている。

そんなビビの様子を、ナミは満足気に見つめるとこう続けた。

「一人で大変なら、みんなでやればいいことよね。」
「…え?」

さっきまでの自分の気持ちを見透かされてるようで、ビビは驚いてナミを振り返った。
ナミはスタスタと見張り台を降りる階段へ向かって行く。

「ナミさん…あなた。」

ナミはビビの声に応えず歩いていく。

「でも誰かが落としたって言ってくれなきゃ、手伝うことも出来ないわ。」

階段を降り始めるナミ。

「ま、このあたしを手伝わせるなら、それなりの報酬を頂くけど♪」

そしてナミの頭が視界から消えた。

「ナミさん…。」




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