小説部屋
□砂の国の想い
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アラバスタの
天司るものと地司るもの
国に禍訪れし時
天を翔け
守る心降らせ
地を駆け
護る力生やす
守護神の想い国に溢るる時
禍去りて
奇跡の雨降り注がん
「守護神に必要なのは、力ではなく、国を想う心だ。お前たち二人の、その命賭けてまでの想いが、アラバスタの守護神である何よりの証拠。不思議なことなど何もないのだ。」
コブラは二人を見つめ、言葉を続けた。
「今のままでいいのだ。あるがままのお前たちが、我が国の守護神。どうかこれからも、その心忘れることなく、助けて欲しい。…よろしく頼む。」
「はっ!!」
二人は同時に、湯船の中で膝を付き力強く答えた。
―今のままでいいのだ。
コブラの言葉が、二人の心に染み込んでいった…。
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