小説部屋
□message
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男部屋に続く床をトントンと一応ノックして床板を上げる。
「長鼻くん?」
と、声を掛けるが返事がない。
ゆっくりと下に降りると、部屋の片隅で本に集中しているウソップを見つけた。
「長鼻くん。」
そっと肩を叩きながらもう一度声を掛けた。
「うおぉっ!!って…ロビンか。おどかすなよ。」
「ごめんなさい。でもさっきから声を掛けていたのよ。」
ウソップのあまりの驚き様に、ロビンはクスクスと笑いながら謝った。
「本に夢中になるなんて珍しいのね。どんな本を読んでいたの?」
と、ウソップに尋ねる。
「あぁ。これか?ちょっと懐かしくてな。」
ウソップはびっくりして落としてしまった本を拾い上げると、ロビンに差し出した。
古ぼけた表紙に書かれた文字は
『Brag Men』
「これは…」
ロビンの顔に驚きの色が浮かんだ。
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