小説部屋

□message
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メリー号男部屋では、ウソップが不思議そうな顔でロビンを見つめていた。

「なんだ。そんなに驚いて?」
「…昔、私も読んだことがあったものだから。」

そう…
それはずっとずっと昔のことだけれど。

「そうなのか。あ、そうだよな!!だからあん時リトルガーデン行きを止めに来たわけだ。」

まだロビンがミス・オールサンデーと名乗っていた頃、リトルガーデンに向かおうとしていたルフィ達に別航路を選ぶよう忠告に来たことがあった。

その時を思い出したウソップは、一人うんうんと頷いている。

「全く…あの時ルフィがロビンの言うこと聞いてりゃ、あんな目には遇わなかったんだよなぁ。まぁ、でも…」

その時、甲板に続く扉が開かれた。

「ロビン、ウソップ、ご飯食べないの?特にウソップ。サンジ君はロビンのご飯しかガードしてないわよ。」
「マジかよ!!」

ナミだった。
自分の夕飯がルフィに取られる危険を感じたウソップは、大慌てでキッチンに向かう。

「ロビン?」
「今行くわ。ごめんなさい航海士さん。」

本をそっと置くと、ロビンもキッチンへと向かって行った。




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